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フェリーで瀬戸内クルーズ

かつて、瀬戸内海には大阪と別府を結ぶ関西汽船の観光船が往来していました。旅客輸送を主業務としながらも観光客も乗せ、美しくかつ静穏な瀬戸内海の船旅を満喫できるとあって外国人観光客にも人気があったといいます。戦後まもない昭和34年に「むらさき丸」が登場し、その姉妹船「くれない丸」、そして「すみれ丸」「こはく丸」、最後の「あいぼり丸」「こばると丸」の姉妹船まで、全部で6隻が瀬戸内海を行き来していました。当時の別府は新婚旅行のメッカで、カップルで船旅を楽しみながら九州に向かうのがブームでした。

しかし、昭和43年に阪九フェリーが神戸―小倉に旅客だけでなく車両も運ぶカーフェリーを就航させてから、旅客だけを運ぶ観光船は次第に廃れていき、平成4年には観光船は姿を消しました。

今、瀬戸内海で運航されているは大型のカーフェリーで、関西から北九州に向けて毎日6隻が出航しています。100年の伝統をもつ別府・大分航路にはフェリーさんふらわあが神戸と大阪発の2便、新門司航路には阪九フェリーが神戸と泉大津発の2便と名門大洋フェリーが大阪発の2便となっています。いずれもトラック輸送が中心なで、その利便性確保のために夜行便です。したがって昼間の多島海の船旅は楽しめませんが、船で食事をし、夜景や星空を眺め、ぐっすりと寝ると翌朝には目的地に着くというゆったりとした旅の時間が楽しめます。

船の建造には50―100億円かかり、減価償却上の耐用年数は15年なので、15―20年間で代替されるのが普通です。そして最近、瀬戸内海の大型フェリーが代替期を迎えて新造船が続々と登場しています。その1隻が阪九フェリーの「せっつ」で、下関にある三菱造船で建造されて、3月10日に神戸港と新門司の間に就航しました。

その「せっつ」に乗りに出かけました…

(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)

(トラベルニュースat 2020年6月10日号)

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