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備後商船の新造船 尾道—常石ミニクルーズ

広島県の尾道は、本州側と向島側の両方の小高い山に挟まれた尾道水道と呼ばれる狭い水道に面した港町で、四国の今治まで島づたいに橋でつながる「しまなみ海道」の本州側の基点ともなっています。放浪記で有名な林芙美子が青春時代を過ごした地としても有名で記念館や記念碑があります。何度も通った町ですが、この尾道と常石(福山市)を結ぶ航路に新しい小型客船が就航したので乗りに出かけました。

今回は、水道沿いある新しいホテルUrashima INNに泊まりました。部屋の大きな窓から水道を眺めることができ、1階のフロントはショットバーにもなっており、そのカウンター越しに、また屋上からも水道を行き来する船を眺めることができました。まさにシップウォッチングを趣味とする筆者にとっては最高の宿でした。

翌朝、尾道駅前の桟橋から備後商船の新造客船「ニューびんご」に乗船しました。20ノットの高速客船ですが、2階は露天展望スペースで、お洒落な椅子が並んでいました。全体の色調がピンク色なのは、途中で寄港する百島(ももしま)の「もも」に合わせたものなのかもしれません。

尾道を出港すると、しばらくは狭い水道の中の航行なので、波を立てないようにゆっくりと進みます。左手には尾道の町並みが続き、山の上には千光寺が見えました。水道には名物の渡船が全部で3カ所あり、行き交う可愛らしいフェリーと交差します。右手の向島側にはたくさんの造船所がひしめき、船の修理や建造を行っていました。水道の東端にかかる2つの橋の下をくぐると、船は一気に速力を増して爽快な海風を浴びての航海になります。左手にはクレーンが林立する尾道造船が見え大型貨物船が建造中でした。ここから船は南に針路を変え、狭い瀬戸をうねるように通過して行き、歌港と満越港に寄った後、常石の沖に浮かぶ百島に寄港します…

(池田良穂=大阪府立大学名誉教授・客員教授)

(トラベルニュースat 2022年3月10日号)

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