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宿泊施設タイプ別施設数の推移

厚生労働省が毎年発表する「衛生行政報告例」で、平成28年度末、すなわち今年2017年3月末現在のホテル営業、旅館営業、簡易宿所営業の施設数とホテル営業、旅館営業の客室数が発表された。それによれば、ホテルが初めて1万軒を超える一方、減少を続ける旅館は初めて4万軒を割った。

そしてゲストハウス、民宿など簡易宿所の最近3年の増加が著しく、00年には4万2千軒あった旅館数との差が1万軒に短縮して、3万軒目前である。

都道府県別に10年前の07年3月末と比較してみると、当時、宿泊施設3タイプの軒数で簡易宿所が最も多かったのは長野県、愛媛県のわずか2県であった。それが今年は青森、山梨、京都、鳥取、香川、高知、長崎、宮崎、鹿児島、沖縄が加わって12府県に増加している。簡易宿所は10年間で約7千軒増加しているが、沖縄県の2千軒増、京都府の1300軒増が群を抜いており、この2府県で全国増加数の半数近くを占めている…

(佐藤陸雄=観光研究者)

(トラベルニュースat 2017年12月10日号)

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