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講釈師、難攻不落の城を駆ける 竹田城跡でディレクター苛立つ

12年ほど前の南青時代、某放送局のとある番組の案内役として兵庫県朝来市にある雲海に浮かぶ竹田城跡を映像に収めようと、11月に7日間の拘束でロケーションを行いました。当時は駆け出しやったので右も左も分かりません。何が分らないのかが分からない僕でしたから何も質問もできません。そんなディレクターも僕が「デキる出演者」と思っているので細かいことは言いません。そしていよいよ撮影開始です。と、前回もお話しした通りです。

1時間に1本しかない電車から降りての台詞を連続で言い間違えてカットとなり何も撮れてないにもかかわらず2時間押し。現場の空気は最悪です。

そして…。スタッフが苛立っています。特にディレクター。

「おめぇさ、ほんと、いい加減にしろよ!台本読んでるのかよ?」と怒鳴られ、僕は一生分の「すいません」と口にした記憶があります。ところが、悪い時には悪いことが重なるもんで、台本通りにしてるつもりが、上手く喋れず撮影がすべて押していきます。

そのために「ロケのお楽しみ」である、お昼ご飯も食べることができませんでしたから、スタッフはさらに苛立っています。特にディレクター…

(旭堂南龍=講談師)

(トラベルニュースat 2019年8月25日号)

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