リニア“奈良ルート”で連携 三重、奈良、大阪、知事出席で決起大会開く(1)
三重、奈良、大阪の3府県の知事が出席し9月11日、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪で、リニア中央新幹線の名古屋-大阪ルートの早期開業を促す決起大会が開かれた。JR東海の柘植康英社長も来賓として出席し、3府県と連携していくことを明言した。
大会は3府県選出の国会議員、関西経済連合会などの経済団体から関係者約490人が参加。名古屋以西ルートを早期確定し一日も早い全線開業を実現することや、乗り換えの利便性を確保した駅の設置などを求める決議文を採択した。
大阪府の松井一郎知事は「地元自治体としても着工に向け協力を惜しまない」とあいさつ。奈良県の荒井正吾知事は「整備計画に次ぐ大きな出来事」、三重県の鈴木英敬知事は「全線開通時に、平成29年9月11日があって良かったと言われるようにやっていく」と決起大会開催の意義を強調した。
また、国土交通省の藤井直樹鉄道局長は、リニア中央新幹線の全通で「都市と農村の時間距離が縮まり新しいライフスタイルができあがる。大阪から日帰り往復できる都道府県が40になり、これまで以上に拠点性が生まれる」。関西広域連合の井戸敏三会長(兵庫県知事)は「関西は交通ネットワークが十分に形成されていない。ミッシングリンクの解消にリニアが核になる」と期待感を示した。
JR東海の柘植社長は「名古屋以西のルートは、環境アセスメントの結果で決める」とした上で「3府県の自治体と実務的な連携をとっていく」と話した。
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