岐阜県・新穂高ロープウェイ 2階建てゴンドラをリニューアル
20/07/27
奥飛騨観光開発(岐阜県高山市)は7月22日、新穂高ロープウェイのゴンドラ2基を新型に交換した。
新たなゴンドラは国内で唯一の2階建てスタイルを継承しつつ、防曇・防凍加工の大きなガラス面で、より広くクリアな視界を確保した。オーストリア・カルバテック社製のオーダーメイドで、2基で約3億円する。
搬器の寸法はこれまでとほぼ同じながら、定員を従来の121人から105人に減らし、今まで以上にゆったりと空中散歩を楽しんでもらう。ウィズコロナの三密対策として、現在は定員を半数程度に抑え運転している。
新穂高ロープウェイは、標高1117メートルの新穂高温泉駅から、標高2156メートルの西穂高口駅を第1、第2の2つのロープウェイを乗り継ぐ形で結んでいる。今回、新たなゴンドラを導入したのは、標高1308メートルのしらかば平駅から西穂高口駅を結ぶ第2ロープウェイ。
新穂高温泉-西穂高口駅口の往復料金は大人3000円、小人1500円。
ゴンドラのリニューアルに合わせ、しからかば平駅のベーカリーを拡充したほか、多言語対応券売機の設置、乗車券のインターネット販売を開始した。
新穂高ロープウェイは1970年の開業で、今年で50周年を迎えた。年間の乗客数は約35万人。このうち1998年に導入し、今回引退した2階建てゴンドラは22年間で899万人を運んだ。
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