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追い抜かれるバス運動

22/01/01

あるバス会社が「追い抜かれるバス」運動を行っている。かつては、旅行会社から依頼されたコースを法定速度で走ると行程表に示された到着時刻に間に合わず、どうしてもスピード超過になる傾向だった。

しかしコロナ禍でバス運行の依頼はほとんどない。そこではたと考えた。スピード超過は安心安全な運行ではないし、運転に緊張を強いられるドライバーの疲労にもつながる。事故を起こすと会社の信用は失墜する。バスの修理にかかる費用も安いものではないし、下手をすれば廃車になる。人身事故にでもなれば会社存亡の危機に陥ることだってある。

そう考えると法定速度を守っての運行は、ドライバーの運転する心に余裕ができるし、疲れない。仮に事故を起こしたとしても最小限で抑えることができる。到着する時間が遅れて勤務時間がオーバーすると残業代を支払わなければならないが、事故を起こして失う会社の信用や修理費に比べると安いものだ。この会社はそう考え、賛同してもらえない旅行会社からの仕事は受けない、と決めた。

コロナ禍でなければ、このバス会社はこうした考えになっていなかっただろう。我々も今だからこそ、気づかされたことがあるはずだ。気づいたことを行動に移す、そんな心持ちで新しい年を過ごそう。

(トラベルニュースat 22年1月1日号)

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