ちょっといい言葉
最近耳にした印象に残る言葉を紹介したい。
国内で個性的なカフェやレストランを展開しているバルニバービの佐藤裕久会長。「地方の人たちが都会に出る理由はお洒落なものや楽しいものがなく『退屈』、昔ながらの人間関係に縛られて『窮屈』、人生を豊かにする仕事や恋愛する機会が少ないから『卑屈』になる」「この3つを解消すれば人は戻ってきます」。地方創生のキーワードに3つの脱「屈」を唱える。
2年半ぶりに北海道の小樽港にクルーズ客船が寄港した。乗客のご夫婦に話を聞くと「本当に久しぶりのクルーズで大満足です。最初は参加するか迷ったんだけど、センユウに誘われたんです」。“船友”と書くらしい。見知らぬ者同士がクルーズ客船で出会い親しくなると、その関係はずっと続く仲になる。同じ船で同じ釜の飯を食べたから、船友。コロナでなかなか会えずセンユウと再会した喜びをおすそ分けしてもらった。
じゃらんリサーチセンターの沢登次彦センター長。「交流人口と定住人口はつながっていませんでした。その地域を故郷のように慕う“愛着人口”が関係人口につながっていくんです」。
コロナ禍を経て、色んな人が色んな言葉を観光の現場で紡いでいく。
(トラベルニュースat 22年7月25日号)
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