AREを共有しよう
阪神タイガースが18年ぶりにセリーグ優勝! 関西本社の弊社としては、この話題を避けることはできない。
今回話題になったのが「優勝」がNGワードになり「アレ(ARE)」に置き換わったこと。岡田彰布監督は優勝を言い過ぎると、選手が結果を意識し過ぎて萎縮し、思ったようなプレーができないため「アレ」を使うようになったという。要は「いらんこと言うたらアカン」(余計なことを言ってはいけない)に徹したことで、緊張感なく「アレ」にまい進できたわけだ。岡田監督のキャラクターや関西の風土にマッチした言葉だったことが選手、関西人の心に響いたのかもしれない。
我々の立場で考えると、優勝は利益や効率、集客という言葉になってくるだろうか。働く側としてこれらの言葉を経営側から言われ続けると精神的にまいる。あまりにも強硬だと例えは悪いが、ビッグモーターのような経営に、近畿日本ツーリストの過大請求問題になりかねない。
心が穏やかでないと、笑顔の接客や対応ができるわけがない。各企業で目標とする「アレ」を見つけて共有することで、結果的に利益や集客につながる経営につなげることはできないだろうか。我々の業界が目指す「幸せ創造産業」の一端は、そんなところにあるように思う。
(トラベルニュースat 23年9月25日号)
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