多様性への寛容―ツーリズムEXPOジャパン(3) ツーリズムアワード表彰
大賞は南三陸「語り部バス」
第3回「ジャパン・ツーリズム・アワード」の表彰式が9月21日、各国から参加した観光大臣や出展者に見守られるなか、ツーリズムEXPOジャパン開会式後の全体会場で行われた。同アワードを国際的に周知しようと、表彰式は開会式と世界観光大臣級会合に挟んで行った。すでに各賞の受賞者は8月末に発表されている。
大賞は、東日本大震災の記憶を風化させないため「語り部バス」を運行していることが評価された宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋が受賞。語り部バスは、震災の教訓を参加者に伝えるとともに、震災エリアと他地域の交流というツーリズムで地域経済にも貢献している。
同館の阿部憲子さんは表彰後のあいさつで「世界で多くの災害が起きるなか、世界中に語り部が必要です。1千年に一度の災害は、私たちにとって1千年に一度の学びとなりました。ぜひ、足を運んでください」と呼びかけた。
同アワードはツーリズムEXPOジャパンの主要事業として創設。取り組みの持続性を重視し、連続応募、連続受賞が可能なことを特徴としていて、長野県阿智村のスタービレッジ阿智誘客推進協議会は3回連続の受賞となった。国内・訪日、海外など3つの部門で募集し、今年は昨年を大きく上回る239件の応募があった。
(トラベルニュースat 17年10月10日号)
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