“再開”準備を怠らず 近藤ANTA副会長にコロナ禍対応聞く(2) 「Go To」V字回復へ
どんなことがあっても耐えるとき 反転攻勢へ爪研ぐ
―その旅行需要喚起のための旅行促進施策が観光・旅行・宿泊・飲食などの事業を対象に行われる「Go Toキャンペーン」ですね。
今回の補正予算に盛り込まれた感染症終息後の観光需要喚起策が「Go To Travelキャンペーン」事業になります。このキャンペーンを積極的に活用して、全国各地域における観光需要のV字回復の原動力として、団体・個人の宿泊・日帰り旅行の手配、パッケージツアーの代理販売などに取り組むことで、ANTA会員にはこれまで以上に地域の再活性化のための大きな役割が期待されています。全国5600社の会員の総力をあげて事業に取り組んでいこうと思っています。
ANTA自体で営業活動はできませんので、このキャンペーンの実際の担い手は、株式会社全旅になります。ANTA会員5600社すべてが全旅クーポンを発券できるという体制にはなっていないので、この点に関しては全旅と話し合って全旅クーポンを発券できるANTA会員を少しでも増やし「Go To Travelキャンペーン」で成果を出せるようにしていきたいですね。
―JATAと共同で「新型コロナウイルスの感染予防ガイドライン」を策定されましたね。
感染拡大の予防と経済活動を両立させていくには、感染拡大を予防するガイドラインが必要になってくるので、JATAと連名で作成し観光庁へ提出しました。旅行会社の店舗では電話やメールなど非来店型の営業を勧めたり、ツアー旅行の出発の際には体調確認を行い、旅行開始後も感染状況の変化などで安全確保が難しい場合は旅行の中止を促すといった内容になっています。
本格的な営業再開への道のりまで厳しい状況下にはありますが、ガイドラインを見直しながら旅行が再開できる準備を進めていこうと思います。
―最後にANTA会員、中小旅行会社へメッセージをお願いします。
とにかく今は、どんなことがあっても耐えるときだと思います。1日も早く新型コロナウイルス感染症が終息することを祈り「Go To Travelキャンペーン」に向けて準備を怠らないようにしましょう。ANTA会員が一致団結し総力を挙げて困難を乗り越えましょう。
![近藤幸二副会長](https://www.travelnews.co.jp/img/200525topnews2.jpg)
近藤副会長
(トラベルニュースat 20年5月25日号)
(前の記事)“再開”準備を怠らず 近藤ANTA副会長にコロナ禍対応聞く(1) 政府へ苦境訴え成果得る
- 福祉ではなく収益事業 京都でユニバーサルツーリズム推進(2) 先進的な宿づくりから学ぶ(24/07/26)
- 福祉ではなく収益事業 京都でユニバーサルツーリズム推進(1) マーケットが広がり高付加価値を生む(24/07/26)
- ANTAが総会 二階会長が辞意表明(2) 国内旅行業務取扱管理者試験はCBT方式に(24/07/11)
- ANTAが総会 二階会長が辞意表明(1) 後任は「しかるべき人」(24/07/11)
- 東京発で観光力示す(2) 国内観光活性化フォーラム、過去最大級の参加者見込む(24/06/25)
- 東京発で観光力示す(1) ツーリズムEXPOジャパン、2年ぶり東京開催(24/06/25)
- 「宿文化」を継承発展させる 全旅連・井上善博会長が決意新た(24/06/12)