観光立国推進の中心に 全旅連・井上新会長に聞く(1) 青年部員やOB、JKKと活動
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)の次期会長に選出されている井上善博さん(福岡県・ほどあいの宿六峰舘)に、正式就任する6月13日の通常総会を前に話を聞いた。別名“カブトムシ社長”とも言われている井上さんは、多様な全旅連の組織が一体となり、観光立国推進の中心に旅館業を据えた活動を行っていくと強調した。
全国大会100回大会開催前から会長を意識
―全旅連に入ったきっかけを教えてください。
旅館のイロハを学ぶために関西や東北などの旅館で丁稚奉公しました。実家に帰ってきたのが27歳の時。父親が早くに亡くなったものですから、いつまでも母親を一人にしておけないということで戻ってきました。長男なので、いずれは跡を継がなければいけないと思って育ちました。
地元の旅館組織に青年部があって、まずそこに入ったのが全旅連との関わりになります。次いで福岡県旅館ホテル生活衛生同業組合青年部に入会しました。
―会長を目指そうといつから思ったんですか。
永山久徳青年部長のあとを受けて40歳で全旅連青年部の部長に、46歳で福岡県旅館ホテル組合の理事長になりました。
50代になって、熊本の地震があったときに本部副会長になりました。地震で被害に遭った九州を応援しようということで全国大会が九州で開かれることになりました。そういった経緯の中、昨年開かれた第100回の全国大会開催前ぐらいから意識し出しました。100回大会記念誌に多田計介会長のコメントにバトンタッチの時期だと書かれていたからです。
またこの20年間、歴代の会長を務めた小原健史さん、佐藤信幸さん、北原茂樹さん、多田さんらは、我々青年部の大先輩になります。青年部を卒業した後輩の皆さんが親会でも活動したいと思われる活動や取り組みを行っていきたいと思っています。
これからは青年部員や青年部OB、JKK(女性経営者の会)の皆さんとともに活動できる場や機会をつくることが私の役割だと捉えているところです。
(トラベルニュースat 2023年6月10日号)
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