自給自足の楽園・宮古島 リゾートライフ柴山勝也会長に聞く(1)
世界に通じるリゾート観光地として注目を集めている沖縄県・宮古島。年間観光客数はここ数年2ケタの伸びを示し、2018年度は115万人に迫る。その宮古島にいち早く着目し、リゾートヴィラやリゾートマンションを展開しているのが、リゾートライフ(大阪市中央区)の柴山勝也会長だ。柴山会長に話を聞いた。
「宮古島移住仕掛人」の思い
―名刺に「宮古島移住仕掛人」と書かれていますね。宮古島にそれほど惚れ込んだのはなぜですか。
私は、30代後半に日本青年会議所(JC)で不動産部会の部会長をしていたのですが、その一代前の部会長が沖縄の方で18年前に一度訪ねたことがあったんです。ビーチがものすごくきれいで驚きました。聞くと、この島は珊瑚礁が隆起した島で、山はないけど川もない。だから海が濁らない。しかし、地下水は豊富。石灰岩質のアルカリ性土壌なのでハブが生息できず、安心して動き回ることもできる。しかも、海ではマグロやカツオが獲れ、牛や豚が島内で飼育され、台風で海水が畑に飛散しミネラル豊富な野菜もある。これは自給自足ができる楽園やな、と本当に思いました。島の人も親切でみんな温かいし。
―楽園をさらにデザインしようと考えたのですね。
本当はハワイでコンドミニアムを建てるのが私の夢だったんです。ところが、当時の私はバブル崩壊で一からスタートすることを余儀なくされていましたので、ハワイなんて夢のまた夢。宮古島なら私の再生にもふさわしいのではないか、と前述の先輩に相談したのです。周りからは「なんで宮古島やねん」と反対されましたけどね。

宮古島に“夢”を抱いた柴山さん
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