変化恐れず信念持ち挑戦 全旅連青年部・塚島英太部長に聞く
4月に開いた2025年度総会で全旅連青年部創設以来、初めて2期連続の青年部長に選出された塚島英太部長(長崎県・長崎スカイホテル)。2期目への意気込みや青年部の役割、宿泊産業の展望などについて聞いた。
初めての2期連続 未来託される存在に
―1期2年を振り返って、手応えを得た活動、実績を教えてください。
特に実感していることは大きく分けて5つあります。1つ目は青年部の矜持と存在意識を全国に向けて体現できたことです。言葉だけでなく行動でリーダーシップを示し続けたことが、全国の仲間の意識や行動の変化につながったと信じています。2つ目は親組合との連携、真の二人三脚で業界の声を国や社会にしっかりと届け、具体的な政策成果につなげたことです。3つ目は持続可能な業界づくりに向けた仕組みの構築です。「宿泊業版SDGs教材」の作成や「RYOKAN SUSTAINABILITY AWARD」の創設、「宿サスティナブルアクション」の始動など、環境や社会課題に向き合うための基礎づくりに貢献できたと思います。4つ目は次世代人材の育成事業「若旦那・若女将密着体験プロジェクト」を通じて、業界に希望の芽を育てたことです。業界の未来を担う若者たちに夢や目標を持ってもらえるきっかけになったと自負しています。そして5つ目は宿泊産業の魅力と価値を社会に広く発信できたことです。「宿フェス2025」では来場者約3・1万人、全国放送テレビ番組との連携、ギネス記録挑戦など記憶にも記録にも残る一大イベントとなりました。
―全旅連青年部初の2期連続の青年部長として抱負を聞かせください。
1期2年間の思いと経験を踏まえ、2期目では「温故創新 観光の中心で咲き誇る礎たれ“Always be yourself”」をスローガンに掲げ、これまでの成果を「守り」ながらも、さらなる「変化と挑戦」に取り組んでいきます。
何よりも大切にしたいのは「変化を恐れず、信念を持って挑戦すること」。そして「自分らしく 青年部らしくあること」です。青年部の誰もが自分の言葉で語り、行動し、輝ける組織であり続けること。それは私の使命であり、抱負です。

全旅連青年部・塚島英太部長
―今、最も求められている青年部の役割とは何ですか。
「業界の未来を切り開く実践者」として、業界の「変化」を先導するだけでなく「希望」となり「未来」を託される存在へ。それが今、全旅連青年部に最も期待されている役割だと確信しています。
―親会、JKK、青年部がともに活動されている点については、どう感じていますか。
親組合である全旅連、女性経営者の会(JKK)、そして我々青年部が、現在ほど強固な連帯のもと「一致団結」して活動できている体制は過去にはない、まさに理想的な関係性であると感じています…
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