高知で日本遺産サミット 地域の物語を発信
全国83の日本遺産のストーリーを発信する「日本遺産サミット」が10月13日、高知市内で開かれた。各地の日本遺産認定団体の情報交換や交流、一般向けの周知活動が目的。日本遺産を認定する文化庁や開催県などが主催し、今年で4回目になる。
日本遺産は、地域の歴史を背景にした文化や伝統を伝えるストーリーを認定する制度。2015年に創設され、これまで83件が認定されている。文化庁では20年中に100件の登録を見込んでいる。
サミットの開会あいさつで、高知県の尾﨑正直知事は「地域資源を磨き上げ、交流人口の拡大や外貨獲得の手段として日本遺産への期待は大きい。それぞれの地域の物語をもって皆さんと交流しましょう」と呼びかけた。
日本遺産審査委員会の委員で東洋大学国際観光学部客員教授の丁野朗さんは「一つひとつの文化財には、その背景に物語が流れています。観光客は自分なりに物語を描き地域を訪ねています。物語を体感でき、事業として成り立たせることが大切です」と訴えた。
サミットでは、高知市の帯屋町商店街に83団体のPRブースが並んだほか、日本遺産・四国遍路を体験するエクスカーションなども行われた。
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