映画のロケ地を深掘り—御所市「再開の奈良」 サンキュー観光の着地型旅行企画(2) 「ディスカバーGOSE」の一環
さらに、上中さんは、映画のエグゼクティブプロデューサーを務め、なら国際映画祭のエグゼクティブディレクターでもある奈良出身の河瀨直美さんの映像へのこだわりや撮影スポットの選定などの逸話も披露。撮影に同行した上中さんならではの説明に、参加者は映画の登場人物になりきったかのように御所のまちを歩いた。
![再会の奈良](https://www.travelnews.co.jp/img/220315report2.jpg)
映画「再開の奈良」のブローシャ(下)
と同じ場所を歩くツアー参加者(上)
ツアーを企画した中島社長は「古い歴史と文化を備える御所市には見どころがたくさんあります。しかし市民や県民にはその魅力が伝わりきっていないので、御所の素晴らしさを伝えたいと思って企画しました。河瀨監督から見ると御所市というまちがこのように表現されるんだということも伝えたかった」。
サンキュー観光ではロケ地めぐり以外でも県や市の支援金を活用し「知らなかった、気づかなかった御所に出会いに行きませんか」と呼びかける「ディスカバーGOSE楽得納得キャンペーン」を実施。宿泊と日帰り周遊プランを9本造成し、実施期間である12月から2月までで970人を集客した。
中島社長は「現在、御所市街地での民泊施設、銭湯、イタリアンなどの食事施設が2022年中にオープンする予定です。歴史や文化だけではない新しい魅力を備えた御所市がまもなく誕生しますので、新生・御所を紹介するツアーも企画したい」と張り切り、着地型旅行企画案を次々に構想している。
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