奈良版ウェルネスツーリズム ロイヤルツーリスト・天川村で“水”を紡ぐ物語の旅(2)
「人と出会う醍醐味」 ツアー監修の橋本真季さん
橋本さんは言う。「水は漢方で『スイ』という重要な要素であり、生命の源です。ツアーでは、はじめに蟷螂の岩屋やかじかの滝、五大松鍾乳洞を見学いただき、龍泉寺さんでは水行や滝行を体験するなど天川村の水に触れ、水を感じていただきます」。

ツアーで水行や滝行を体験する龍泉寺
その上で、芸能の神様としても知られる天河大辨財天社では水の神様“辨財天様”の水の信仰や自然のパワーの話を聞き、はとむぎ料理研究家で国際薬膳師の竹川雅子さんによる漢方のスイを意識した薬膳ランチを味わい漢方と薬草について学ぶなど、心と身体を整えるプログラムを盛り込んだ。
「ウェルネスで奈良の文化と歴史を紡ぐこと。それは、地元の人たちとツアーに参加いただいたお客様を主役につないでいくことでもあります」と橋本さん。ハーブ園を営む人、陀羅尼助の製法を守り生産している人、洞川温泉に泊まる修験者など、天川村を舞台に生き生きと活動する人と出会い触れ合うことも、このツアーの醍醐味だ。

天川の水が生みだした
五代松鍾乳洞を見学
ツアーの最後には、天川村の豊かな水を育む森に入る。「音楽家の坂本龍一さんが代表を務める森林保全団体モア・トゥリーズにも関わる森林総合監理士・杉本和世さんの案内で、森を守り未来へつなぐキハダの記念植樹も行います」。自然が生み、身体の中を巡る水の物語を奈良の旅の価値として深掘りすること―そんな橋本さんの思いがこのツアーには込められている。
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