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八重山観光に新しい波-快適な新造高速旅客船「あやぱに」

日本各地の多くの離島が過疎に直面し、さらに観光客の獲得もままならない状況にある中で、成功事例の一つに挙げられるのが、石垣島を中心とする八重山地方です。

約10年前に取材した時には年間80万人程度の入込数で、その多くが高速旅客船を利用して巨大なサンゴ礁の中に点在する複数の島をめぐる離島観光を楽しんでいました。石垣島から竹富島まではわずか15分、西表島まででも40分で到着します。

沖縄県八重山支庁の最近の統計によると、八重山入域観光客数は130万人に急増していました。この増加は6年前からで、新石垣空港の開業効果とクルーズ客が30万人余りに達していることにもよるもののようです。昨年の竹富町の統計では、このうちの約105万人が石垣港から高速旅客船を使って離島観光をしています。

筆者が事務局長を務める日本クルーズ&フェリー学会で、日本各地の高速旅客船を紹介する本を発行することとなり、八重山の船の現状を調べていると、最近、大型の高速旅客船が何隻か登場していることを知りました。これまで石垣港から離島をつなぐ船は、小型船が多く、とにかくスピードを競っていました。なかには1日で3—5島をまわるツアーまであるので、とにかく移動時間の短縮が大事だったのです…

(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)

(トラベルニュースat 2019年5月10日号)

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