高校生が社会モデルを考える
私たちは社会人を中心に講座運営をしていますが、最近はスポット授業の依頼を高校の先生方から受ける機会が増えています。授業のテーマは「バリアフリーとユニバーサルデザイン」「障害の社会モデルって知ってる?」「校舎のバリアを取り除くには?」「自分たちの学校を障害者でも安心できる学校にしたい」など驚くほど具体的なテーマで依頼がくるので聞いてみると家庭科の授業でチームごとに研究テーマを決めて取り組んでいるそうです。でも家庭科?と不思議に感じました。これが観念のバリアなのですね。
今の指導要領には、多くの体験学習があり、子どもとのふれあい、高齢者とのコミュニケーション、快適さの科学、住空間の設計など、大人顔負けの項目が並んでいます。
先日、兵庫県の高校で「社会モデルの視点から校舎を立て直そう」こんなテーマの授業がありました。私の役割は、生徒が考え、研究した発表内容を考察しながら、アドバイスをすることでしたが、すべてが実現しなくてもこの学校は優しい学校になるなぁ、と実感しました。授業の一部です。
Q「なぜ学校を建て直したいと考えたの?」
A「車いすを使っていても同じ生徒なのに自由に行き来でない校舎だからです」
Q「なるほど、今はバリアが多く、スムーズな移動ができないんだ」…
(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)
(トラベルニュースat 2022年12月10日号)
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