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60の壁と知恵と「怪獣の花唄」

井門さん、最近どうしてますか?元気ですか?―そんな声をよくいただくようになりました。

もちろん、普通に元気に生きています。ただ、SNSをあまり更新しなくなり、出張も減り、メディア発信も控えめになったのは事実です。改めて「60歳定年制」というのは理にかなっていたのだなあと感じるこの頃。60を過ぎて増えるのは薬の数ばかりで、動きは確かに鈍くなりました。

とはいえ例年のように、この夏も学生を連れてアジア各国を2週間ほど回っています。ただ、もう3日目にしてカフェで休憩。自然の営みとはいえ、「年を取ったなあ」と実感する日々です。

それでも、60年以上の旅の経験は健在です。航空券の取り方やトランジットの工夫、ホームステイからラグジュアリーホテルまでの楽しみ方、疲れない旅のコツ―「行程表が頭に入っていて、次に何をするか分かっていること」―など。美味しい料理やお酒も含め、そんな旅の知恵を若い世代に伝え、体感してもらえればと思いながら、過ごしています。

10数年前と比べても、いまの若者は本当にまじめになりました。10人いれば、お酒を飲むのはせいぜい2―3人。酔うとコンプライアンスを守れない恐れがあるから飲まないそうで、こちらが教えられることも増えました。

カラオケの選曲調査でも世代差がくっきり出ます。10―40代ではVaundyの「怪獣の花唄」が上位常連…

(井門隆夫=國學院大學観光まちづくり学部教授)

(トラベルニュースat 2025年8月25日号)

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