秋季特別展は「戦国期の刀剣」 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の湯川直さん、田島美玖さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、戦国時代の一乗谷と朝倉氏の刀剣文化を紹介する秋季特別展「一乗谷と戦国のかたな」をアピールした。
同展では一乗谷朝倉氏遺跡から出土した多数の刀装具などの考古資料と、中世から近世にかけて制作された刀剣類など美術資料を通して一乗谷と朝倉氏の刀剣文化の全体像を紹介する。
主な展示品は、一乗谷で活動した刀工による脇差「銘越前國兼植」が初公開されるほか、鎌倉時代に制作された太刀「銘一 助成」、長大な刀身を短く直し実用と美の両面にこだわった刀「無銘 伝備中依真」など。朝倉氏が所有していた名刀・朝倉長光の写しである小太刀「銘長光 清水寺 日下部孝景写し」は直接手に取ることができる観賞会も行われる。
湯川さんは「日本刀は人を斬るための武器であると同時に武家にとっては家格を表す権威の象徴でもありました。今回は将軍家や公家、大名間での贈答が盛んに行われ、戦いの変化に応じて形状や生産体制が大きく変わった戦国時代の刀剣に着目しました」。
田島さんは「秋季特別展は10月11日から11月24日まで開催していますので、福井にお越しなった際にはぜひお立ち寄りください」。特別展観覧料は一般1千円。11月3日には立正大学教授の佐多芳彦氏による記念講演会「戦国時代の武家故実と刀剣」も開催する。
同館は戦国時代の城下町である一乗谷朝倉氏遺跡の価値と魅力を発信する拠点として福井県が整備。国指定重要文化財を含む約800点の出土品を展示。朝倉当主の館の一部を原寸大で再現しているほか、城下町の巨大ジオラマもある。

福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の皆さん
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