楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

万全の態勢で迎えよう

22/05/25

まん延防止重点措置が解除され、旅行代金を支援する県民割・地域ブロック割の実施で、旅行客が動き始めた。先のGWではコロナ前の水準に達したところもあったようだ。

反面、旅館では人員削減や長い間の休業などで、現場に混乱が生じていると聞く。個人客対応に慣れてしまった宿は、15人ほどのグループ客に対しても料理を出すタイミング、客を席に誘導する仕方などがわからず右往左往するのだとか。

久しぶりの旅は客側もハメを外す。グループ客の一人が宴会後「窓を開けておけば1本ぐらい」と喫煙。それが旅館にバレて、違約金として1万円支払わされたという。ツアーを手配した旅行会社は「確かに客室での喫煙はNGという案内文はあったが、違約金を払わされるとは思っていなかった。違約金を取るなら請書のやり取りの段階で教えてほしかった」と話す。

別の宿では「客室で煙草を吸うと5万円の違約金」とし、事前に宿泊客に伝えると「5万円払ったら吸っていいんだね」と言って煙草を吸った“豪傑”がいたとか。

コロナ禍から3年。宴席や喫煙一つでも“常識”が大きく変わっている。客の動きが本格化する前に、事前に各部署で現状を再チェックし情報を正しく発信・共有することで安心安全、快適に観光客を迎えたい。

(トラベルニュースat 22年5月25日号)

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
新・観光スタイル打ち出す三重伊勢志摩

伊勢神宮をはじめ、数多くの観光スポットが点在する伊勢志摩。秋の本格的な観光シーズンを控え、...

「天領」大分日田・天ヶ瀬で温故知新の旅

4―6月に展開されていた「福岡・大分デスティネーションキャンペーン(DC)」は地域に“あた...

観光先進地・岐阜下呂が贈る心にしみる旅

持続可能―。地域の維持、そして未来への発展に向け各地で取り組みが進むが、岐阜県下呂市が展開...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ