万全の態勢で迎えよう
まん延防止重点措置が解除され、旅行代金を支援する県民割・地域ブロック割の実施で、旅行客が動き始めた。先のGWではコロナ前の水準に達したところもあったようだ。
反面、旅館では人員削減や長い間の休業などで、現場に混乱が生じていると聞く。個人客対応に慣れてしまった宿は、15人ほどのグループ客に対しても料理を出すタイミング、客を席に誘導する仕方などがわからず右往左往するのだとか。
久しぶりの旅は客側もハメを外す。グループ客の一人が宴会後「窓を開けておけば1本ぐらい」と喫煙。それが旅館にバレて、違約金として1万円支払わされたという。ツアーを手配した旅行会社は「確かに客室での喫煙はNGという案内文はあったが、違約金を払わされるとは思っていなかった。違約金を取るなら請書のやり取りの段階で教えてほしかった」と話す。
別の宿では「客室で煙草を吸うと5万円の違約金」とし、事前に宿泊客に伝えると「5万円払ったら吸っていいんだね」と言って煙草を吸った“豪傑”がいたとか。
コロナ禍から3年。宴席や喫煙一つでも“常識”が大きく変わっている。客の動きが本格化する前に、事前に各部署で現状を再チェックし情報を正しく発信・共有することで安心安全、快適に観光客を迎えたい。
(トラベルニュースat 22年5月25日号)
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