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「雪風」の空気感

24/01/05

2023年11月から公開され、大ヒット中の「ゴジラ―1.0」(ゴジラマイナスワン)。国内だけでなくアメリカやイギリス、アイルランドなど世界各地で上映され、累計興収は100億円を突破。アメリカでは歴代邦画実写作品の興行収入で1位を記録した。アカデミー賞・視覚効果賞にもノミネートされた。

「ゴジラ―1.0」は敗戦後の1947年、核実験で巨大化したゴジラを譲渡、解体処分を待つ旧日本軍の艦艇や戦闘機で迎え撃つという物語。その中に登場する旧海軍の駆逐艦「雪風」が今注目されている。雪風は、1941年の初出戦を皮切りに終戦まで、戦艦大和の沖縄特攻などの重要な作戦に16回以上出撃し第一線で戦いながら、大きな損傷を受けることなく終戦を迎えた。

旧日本軍は駆逐艦38隻を建造したが、残ったのは雪風だけで「奇跡の駆逐艦」「世界一の強運艦」と称えられた。なぜ、雪風だけが残ったのか。他艦の元士官の回想では「各部署の整理・整頓・清掃・清潔が徹底され、館内の空気感が他艦とまったく違った。日ごろの訓練の成果が幸運艦、強運艦を生んだのであって、偶然ではない」。

世間では、空気感が至らなかった企業の不祥事が目立つ昨今だが、新年を迎え、自社の空気感を再確認し幸運、強運を呼び寄せたい。

(トラベルニュースat 24年1月1日号)

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