Go To除外の都民を応援 割引プランで「特別な夏」演出(1) ホテルや旅行会社が限定企画
Go Toトラベルキャンペーンから除外されたままの東京都民。東京都による都民を対象にした都内限定宿泊応援プランなどもなく、地元知事はこの夏を「特別な夏」として旅行や帰省、遠くへの外出を控えるよう呼び掛けている。こうしたなか民間の観光施設、ホテル、旅行会社のいくつかが都民限定の割引プランをつくり、都民のための「特別な夏」を応援している。
東京スカイツリー半額は大人気 プリンスホテルは館内施設利用券
「都民限定割引プラン」のシンボル的な存在となったのが高さ634メートルの東京スカイツリー。夜間ライトアップの色をブルーにし医療従事者への感謝と敬意を表すなど色で応援してきたが、都民限定で展望台の入場料を35%引きではなく思い切った半額にした。
来場者のグループに1人でも東京都在住者がいれば全員が割引の対象。天望回廊の入場料は通常大人3100円。「いつでも行けるから」という気持ちや、料金で二の足を踏んでいた都民が東京スカイツリーから東京の街を眺めた。8月23日までで、すでに終了してしまったが、期間中は整理券を配布し2―3時間後に再訪し、やっと入場できるほどの人気だった。

東京スカイツリーは
都民限定割引プランのシンボル的な存在に
プリンスホテルはGoToトラベルが始まった7月22日から、ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町、ザ・プリンス パークタワー東京、東京プリンスホテル、品川プリンスホテル、新宿プリンスホテルなど都内9つのグループホテルで「東京都民応援キャンペーン」をスタートさせた。
都内在住の宿泊客に、滞在中のプリンスホテルで使用できる5千円分の館内施設利用券をプレゼント。また、ホテル直営のレストランやバーは、都内在住者は20%引き料金にした。宿泊しなくても利用できる都民限定の特典だ。Go Toトラベルからの東京除外が解除されるまで続ける。
(トラベルニュースat 20年8月25日号)
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