団体バス旅行の復活 全旅協大阪府旅行業協会、体験ツアーで感染対策を学ぶ(2) 事業者、行政一体で集中販売を
「フィジカルディスタンス」で一致団結を
永野さんは「Go Toトラベルで、中小旅行業はほとんど恩恵がない。各県の助成金事業を受注し頑張っている全旅協各支部もあるが、本部としても中小旅行業を支援する枠を国に訴えていきたい」。
宮本さんは「当協会では密を避ける意味もあって貸切プランを数多く用意している。中小旅行業の皆さんには貸切プランを利用したバスツアー造成をお願いしたい」。
池見さんは「宿泊客が増えているのは、おごと温泉の各旅館が他地域に比べて相当な努力を行ってきた結果だと思う。9軒600室、3千人のキャパを埋めるためには旅行会社からの団体がないと厳しい。旅行業の人たちと協力しバス旅行を増やしたい」。
金子さんは「せっかくのGo Toトラベル。バス旅行は安全で、今バス旅行に行けばお得ですよ、といった集中販売ができないだろうか」。
吉村会長は「我々の強みは団体向けのバスを使った団体旅行。物理的・身体的な距離を置くソーシャルディスタンスではなく、人と人とのつながりを保つフィジカルディスタンスというスタンスでバス会社、旅行会社、宿泊施設、観光行政がチームを組んで安心安全なバス旅行をアピールし、団体旅行の復興に努めましょう」と呼びかけた。
パネルディスカッション前には比叡山延暦寺主事の星野最宥さんも現状を報告。朝日新聞、テレビ大阪の取材もあり、観光業界全体が安全性を確保できている観光バスの団体旅行の普及に努めていることを伝えた。
(トラベルニュースat 20年10月10日号)
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