「グレーター西日本」の実現 関西、瀬戸内、四国、山陰4DMO連携(1) 関空からのインバウンド促進
広域連携DMOの一般財団法人関西観光本部、一般社団法人山陰インバウンド機構、一般社団法人四国ツーリズム創造機構、一般社団法人せとうち観光推進機構の4者が5月9日、連携協定を締結した。広域連携DMOの連携協定は日本で初めて。「Greater WEST JAPAN」を掲げ、訪日外国人旅行者をメーンターゲットに歴史的、文化的なつながりが強い西日本広域周遊観光を促進する。
「ライバルではなく超広域周遊を実現」
4DMOは、関西国際空港からのインバウンドの促進を柱に連携。関空を西日本エリアのゲートウェイに据えて、既存のJRレールパスをはじめ「Kansai WIDE Area Pass」や、周遊型の高速道路割引企画「山陰・瀬戸内・四国エクスプレスウェイパス」などインバウンド向けの企画商品を活用、エリア内でのインバウンド流動増につなげる。
加えて、西日本エリアの豊富な観光資源を活用した魅力ある観光ルートの形成、食やサイクリングなどテーマツーリズムの創出を図る。2025年の大阪・関西万博の開催も見据え西日本エリアでの滞在時間を伸ばすための商品化に取り組み、地域経済に寄与する観光消費額の拡大を目論む。
その上で、全世界にデスティネーションとしての西日本をアピールしていくことで、万博後のレガシーとして持続可能な観光地づくり(JSTS―D)につなげていく。
5月9日の会見で、4DMOの代表は「4者で新しいものを共創し、新しい価値を生み出したい」(せとうち観光推進機構・真鍋精志会長)、「各エリアが互いを補完し合うことで観光消費の拡大と持続可能な観光を推進していく」(四ツー創・半井真司代表理事)、「DMO同士がライバルではなく、超広域周遊を実現する」(山陰インバウンド・福井善朗代表理事)、「関西が西日本の送客拠点としてインバウンドのパイを拡大し、エリア全体を盛り上げたい」(関西観光本部の松本正義理事長)と、それぞれ意気込みを話していた。
(トラベルニュースat 2023年5月25日号)
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