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ユネスコ無形文化遺産に 日本温泉協会、「温泉文化」で登録目指す(3) 地熱開発の安全性も話題に

秩序ある開発を要望

日本温泉協会の2023年度会員総会では、地熱開発の安全性も話題にあがった。

温泉を活用して発電する地熱発電所は2020年3月現在で、全国70カ所で行われている。そのなかでも、発電出力が1千㌔ワット以上の地熱発電所は24カ所を数えるという。

総会で、笹本森雄会長は「大深度掘削による地熱開発が近隣の温泉源に影響を与える可能性は否定できない」と強調し「地熱開発が日本の温泉源に影響を与えないように秩序ある開発を要望する」と訴えた。

日本温泉協会

総会であいさつする笹本会長

今年度の事業については、「温泉文化」のユネスコ無形遺産登録推進に加えて、入浴エチケット関するにポスターによる入湯客のマナー向上、温泉モニタリング装置開発普及への協力、レジオネラ属菌対策や温泉に関わる新しい課題の検討などに取り組むことなどを決めた。

なお、24年度総会は宮城県の秋保温泉で開催することも決まった。

(トラベルニュースat 2023年7月25日号)

(前の記事)ユネスコ無形文化遺産に 日本温泉協会、「温泉文化」で登録目指す(2) 「ONSENカルチャー・イン・ジャパン」

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