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お米の可能性を提案―独自商品群で価値創出 幸南食糧グループ/幸南食糧特集

お客様の声を確実に形に

幸南食糧は1971年の創業以来、昭和・平成・令和と3つの時代の変化をつかみ、先を見て「挑戦」を続けてきた。ライバルは競合他社ではなく、時代の変化だと捉え、時代のニーズに合ったお米の価値、お米の可能性を提供している。

7坪の米穀小売店として開業後、時代環境の変化を乗り越えて地域ナンバー1店の絶頂期にメーカーへ転身した。生産地で栽培された農産物を加工食品として商品化し、製造・納品・販売までを手掛けるメーカーに発展。各産地のこしひかりをブレンドし「おくさま印のこしひかり」としてブランド化、販売も行ってきた。

2015年には、マグロの養殖で脚光を集めた近畿大学農学部と「金賞健康米」を共同開発。従来の精米製法では除去されてきた胚芽周辺の栄養成分を可視化する新製法を開発し、販売にまでつなげた。

金賞健康米

近大農学部と共同開発した「金賞健康米」

また、白米に近い食感を味わえる、おくさま印のプレミアム玄米「金のいぶき」、もち麦とお米、出汁スープで味わう「Shimeal(シミール)」などを開発、全国に販売している。各地の優良原料米を使ったオリジナルおかゆセットづくりにも対応してきた。

関連会社の米匠庵では、お米を知り尽くす同社ならではのノウハウを生かし「お米のギフト」を開発。厳選された良質のお米を詰め合わせたギフトセットで、オリジナルデザインの梱包と合わせて、贈り物としてのお米の新たな価値を創出した。各企業のインセンティブやセールスツールとしての需要にも応え、クライアントの要望に合わせたブランディングからパッケージデザイン、広告デザイン、セールスプロモーション企画までのトータルのコーディネートを行っている。

米匠庵

「お米のギフト」を開発している
米匠庵のエントランス

サンスマイルデリカは炊飯事業に特化したもので、弁当屋のおにぎりや寿司屋の酢飯、定食屋のごはんなど、依頼主の要望に柔軟に対応。迅速な配送体制で安全で美味しいごはんを届けている。

このほか特定非営利活動法人「日本米飯管理士協会」の運営をサポート。同協会が関東・関西・西日本で実施するお米の性質や正しい炊飯方法を学ぶ「米飯管理士」認定講習会を支援しながら、お米の普及・理解に努めている。

幸南食糧の川西孝彦社長は「当社グループは『すべてはお客様の立場に立って、小さな一流企業を目指します』を経営理念として全員参加型経営を目指しています。小さな一流企業とは規模の大きさを追求するよりも、魅力の大きさでどこにも負けない企業になることです。お客様の声を確実に形にする“やる気のある集団”として一生懸命さが伝わる営業活動を展開し、お客様からたくさんの笑顔と信頼をいただける魅力的な会社づくりを進めます」と話している。

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【特集】6次産業化で地域活性に取り組む 幸南食糧グループの挑戦 記事一覧

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