楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

京都3つめは宿泊特化型 ハイアットプレイス京都

コロナ禍とはいえ、京都市へ新規ホテル出店ラッシュは続く。国外国内を問わず、世界の観光都市への出店熱は異常に高く、新規ブランドも続々登場。有名なのか無名なのか、高級なのかリーズナブルなのか見当もつかない。その分開業が楽しみなところでもある。

今春、京都市中京区に「ハイアット プレイス 京都」が開業。世界的ホテルチェーンのハイアットが展開する宿泊特化型「セレクトサービスホテル」ブランドで市内初進出。ハイアットは「ハイアットリージェンシー京都」「パークハイアット京都」に次いで3つ目のブランドとなる。

京都商工会議所ビルと駐車場の跡地を活用した敷地約3104平方メートルに地上6階地下1階建ての本棟と、同4階建てのアネックス棟の2棟構成となっている。

客室数は本棟が210室、アネックス棟が29室の計239室。1室の広さは平均25平方メートル以上とし、もっとも広いキングスイートでも約47平方メートルと、快適性と経済性を両立させた。一部客室からは中庭も見えるという。

宿泊特化型ゆえ、付帯施設もシンプルである。ホテル1階にあるレストラン「THE KITCHEN」は朝食のみ営業し、その後は宿泊客が自由に使える専用ラウンジとしている。

フロントに隣接するショップ&バー「LOBBY BAR」は、ドリンク類や簡単な食べ物をテイクアウトで提供している。カウンター席とテーブル席を設け、ゆっくりとバータイムを楽しめるようにしている。スタッフはフロントと兼務し24時間営業。加えてフィットネスルームやコインランドリーも24時間営業し、宿泊客がいつでも利用できるようにしている。

立地もすこぶるいい。市営地下鉄烏丸線「丸太町」駅から徒歩1分で、京都御所も二条城も徒歩圏内。さらに国際会議を開催できる国立京都国際会場にも地下鉄で約13分という近さ。周辺は「田の字地区」ともいわれ、飲食店やショップも多い。ホテルが入居するビルの1階にもカフェが入居するほどのエリアである。食事する場所には困らない。そういうこともありレストランは朝食のみにこだわるのだろう。

「セレクトサービスホテル」は単なる宿泊特化型ではなく「No more,No less(多すぎず、少なすぎず)」がテーマ。従って、宿泊客の視点から使い勝手の良いホテルは何か、というところからスタートしているのだろう…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2022年9月25日号)

続きをご覧になりたい方は本紙をご購読ください
この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
海と生き海を守る三重鳥羽の旅

鳥羽市の基幹産業である漁業、観光業が連携を図り、漁業者と観光事業者が抱える課題を出し合って...

蒙古襲来750年・歴史とロマンを感じる長崎県壱岐・松浦

時は鎌倉、大陸から元が日本へ侵攻した一度目の蒙古襲来(元寇:文永の役)から今年で750年。...

個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ