フライ&クルーズの魅力
巨大なレジャー産業に成長した現代クルーズの成功要因の1つがフライ&クルーズにあると言われています。その字の意味するとおり、飛行機とクルーズを組み合わせたパックツアーで、クルーズの発着港までは高速の飛行機で移動して、そこから客船に乗ってクルーズを楽しむというスタイルの旅です。
かつての高齢富裕階級を相手にしたクルーズではなく、現役の中間層夫婦や家族連れをメーンターゲットにした現代クルーズでは、仕事を持った人でも楽しめるように1週間以内のコンパクトなバケーションとすることが必要でした。北米では年間を通じて美しい海を堪能できるカリブ海がクルーズの適地でしたが、そこでの1週間以内のクルーズが楽しめるのはフロリダ半島に在住する人に限られていました。
しかし飛行機を利用すると北米全土の人々が手軽にカリブ海のクルーズが楽しめるようになります。例えば、ニューヨークなどの北の大都市から船でカリブ海クルーズをすると2―3週間はかかりますが、飛行機を利用してマイアミに飛び、1週間のクルーズを楽しんでも2回の週末をはさむ1週間で可能になるのです…
(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)
(トラベルニュースat 2019年3月10日号)
続きをご覧になりたい方は本紙をご購読ください
新クルーズ学 の新着記事
- モダン・ラグジュアリ船(24/03/14)
- 等級あるクルーズ船の登場(24/02/13)
- フライ&クルーズの時代(23/12/11)
- クルーズ旅行の特性(23/11/13)
- 大阪湾水上コミュータ構想(23/10/13)
- 地中海クルーズに乗る(23/09/12)
- フィヨルドクルーズの魅力(23/07/12)