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クルーズ再開、徹底した対策

待ちに待ったクルーズ再開。関西に本社をもつ日本クルーズ客船の「ぱしふぃっくびいなす」も11月末に1泊2日のトライアルクルーズを行い、本格的なクルーズ再開のための試験航海を実施した。このクルーズに乗る機会に恵まれた。

クルーズの1週間ほど前に、まず自宅にPCR検査キットが届いた。唾液を採って郵送すると、新型コロナウイルス感染の有無がわかり、陰性であれば乗船が可能となる。届いた結果には「低リスク」と表示されていた。「陰性」とは書かれていないのは、何パーセントかの確率で陽性になる可能性もあるからだろう。

乗船時には、検温、問診表の確認などがあった。船上では、各公室の入口に入室チェックのための乗船カードの読取機械が設置されていた。万一、コロナウイルス感染者が出たときに、濃厚接触者が分かるシステムだ。船内の各公室の座席も半分になり、おしゃべりしても飛沫がかかることがないように配慮されていた。

また、最も感染リスクの高いレストランでは、基本的に同室の乗客だけが一緒のテーブルを囲み、大テーブルにはアクリル製の飛沫ガードが設置されていた。

クルーズ特有のシアターでのショーやラウンジでの生演奏も、観客席は十分な間隔をあけ、またマイクにはすべて透明の飛沫ガードが設置されていた。

食事は、朝食でのバイキング式はなくなり、すべてテーブルへのサービスとなった。サービス要員は日本人とフィリピン人の混成で、クリスマスモードのお洒落なマスクを着用していたのが印象的だった…

(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)

(トラベルニュースat 2020年12月10日号)

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