バリアフルレストラン、ご存知ですか
バリアフルレストランとは、“障害の社会モデル”を体感できる体験学習プログラムで、“チーム誰とも(運営主体は日本ケアフィット共育機構)”が企画実施しています。
“社会が作り出す障害”が何なのかを参加しながらにして理解できるようになっています。車いすユーザーが多数派で、立って歩くに二足歩行者が少数派になっているという反転した架空の社会を演出し、日常では気づくことのできない社会の障壁や、多くの人が無意識に受け入れている“当たりまえ”の価値観を見直すきっかけとなります。ほんの少しネタバレになりますが、障害のある人が普段どんな不便さを感じているのかを体験できる仕掛けがあります。
お店に入ると出迎えてくれるのは、車いすに乗った店員さん。さっそく店員さんから「ご予約いただいていますか?」と聞かれ、「えっ、してないです…」「ご予約がないと入れないんですが、今の時間はテーブルに空きがあるので特別に…」。ホッとしたのも束の間です。天井が低い!
車いすユーザーに合わせているため、天井の高さは160センチです。立って歩くお客様はつねに中腰の姿勢でいる必要があります。店員さんは、ヘルメットを持ってきてくださいました。食事に来たのにヘルメットなんて…
(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)
(トラベルニュースat 2023年11月10日号)
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