楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

ドライブインの存在

18/08/27

JNTOによると今年上半期の訪日外国人客数が早くも1500万人を突破したという。今やインバウンドは日本の観光にとってなくてはならない存在となり、旅館ホテルや地方自治体も外国人の誘客活動に熱心だ。

ただ、その流れの中にあって、ドライブインや土産物店はインバウンド誘致の取り組みの施策の中に加わっていない面があるという。あるドライブインの関係者は「外国人観光客を対象にしたツアーを受け入れているにもかかわらず、地方自治体のインバウンドの取り組みの会議にドライブインの組織や関係者に声がかかったことがない」と嘆く。

声がかからない理由として、行政にとってドライブインは「一般食堂」、土産物店は「土産物屋」であり、いずれも「業」としての認識がないからだと言われる。日本観光施設協会では近く国へドライブインや土産物業もインバウンド施策に関わる大きな役目を果たしている存在であり、諸々の会議などにも声をかけてもらえるよう陳情する考えだ。

旅館ホテルの案内所が「旅行サービス手配業」として「業」として認められたように、ドライブインや土産物店が観光産業の一翼を担う必要不可欠な存在であることを認識させ、インバウンド施策に加わることを望みたい。

(トラベルニュースat 18年8月25日号)

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ