小豆島商談会に拍手
香川県・小豆島の関係者で組織する小豆島観光戦略会議が先日、大阪市内で観光商談会を開いた。誘客や旅行商品化を目的に各地が主催し商談会を実施しているが、小豆島の商談会は一風変わっている。
通常、商談会といえば旅行会社が座るデスクに現地側の関係者が回り、売り込むスタイルが一般的。しかし小豆島の商談会は、まずこの日のために作った映像から始まる。ドローンを使って島ならではの景観を映し出し、戦略会議に携わる人たちの笑顔が続く。いわば“鳥の目・虫の目”で小豆島の魅力を伝える。
次に、誰がどのような目的で島を訪れているのか独自に調査した結果について時間を割いて伝える。これが秀逸で、どのような人が何を目的に、誰に紹介されて小豆島に来ているのかなど、現地でのマーケティング調査を詳細に説明する。その背景には、旅行会社の取り扱いが激減し、個人で来る観光客が増えていることにあるという。
つまり、この商談会は主催者側がいう「小豆島は個人化が進んでいる状況なので、来ている客層もしくは来ようとしている客層にターゲットを絞った商品をともに造りませんか」と提案することにある。一方的に送客と商品化を促すのは、旅行会社に失礼だということだ。ともに発展したいという姿勢に拍手を贈る。
(トラベルニュースat 18年11月25日号)
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