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南紀12湯を旅行業が推進

20/02/10

和歌山県といえば白浜や勝浦、龍神、川湯など全国に名の知られた温泉地が多い。知名度では全国区でないにしても、県内各地には全国屈指の泉源を持つ温泉地が点在している。それだけ豊富な温泉地を持ちながら我々観光業界はもとより、一般観光客にとって“和歌山=温泉”という認識は薄いと言わざるを得ない。県庁に確認すると和歌山県のPRポスターの一部に温泉が出ることがあっても、公式な形で「和歌山の温泉」を前面に出したポスターやチラシは作成したことがなく、温泉地の所在する自治体や観光協会にお任せしているということだった。

協同組合和歌山県旅行業協会はもともと発地型の旅行商品を扱う中小旅行会社を会員としているが、和歌山県の温泉活性化のために「南紀12湯推進協議会」の事務局を引き受けた。2月5日、県内温泉地とネットワークを組んで和歌山の温泉をPRすることを目的とし、県内はもとより関西から日本全国、果ては海外まで和歌山県の温泉の素晴らしさを伝えようと有志が結集した。

具体的な取り組みついては3カ月に一度の運営委員会を開いて決めていくが、今秋までには何らかのアクションを起こす考えだ。市町村や観光協会、DMOなどとも連携していくという。地元の旅行業協会が旗振り役となる取り組みを応援したい。

(トラベルニュースat 20年2月10日号)

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