観光活性化へ地域連携をカタチに 「わかやま12湯サミット」初開催(2) 「地旅」「御泉印」で温泉アピール
広域連携を誓い“龍神宣言”
続いて真砂市長が「わかやまの温泉と地域の魅力について」と題し講演。その中で「アフターコロナでは、人として大切なものをどのように提供できるかが重要。特に誘客については広域による連携が大事で、12湯の皆さんが地域の文化や歴史と一緒に温泉をアピールする活動はタイムリーなこと。龍神温泉でそれをスタートされたことは地元市長としてありがたい」と語った。
「女性から見た和歌山の温泉」をテーマにパネルディスカッションも開催。パネリストは▽熊野幸代さん(椿温泉・しらさぎ)▽原のどかさん(白浜温泉・温泉民宿望海)▽川田純子さん(白浜温泉。ホテルシーモア)▽利光奈月希さん(加太淡嶋温泉・大阪屋ひいなの湯)▽小川さださん(龍神温泉・季楽里龍神)。5人は「海、山、川とロケーションの異なる温泉地に和歌山は恵まれています。コロナが落ち着いてくると観光客に最初に選ばれるはず。今のうちに準備をしておきたい」「他の温泉地も案内できるよう温泉地同士のつながりを大事にし、温泉の知識を深めたい」「各地の温泉を巡った証となる『御泉印』をつくる計画もあります。現在、12湯の法被を作成中で、和歌山の温泉を盛り上げたい」と話していた。
最後に龍神温泉・旅館丸井の女将、寒川淑子さんが「龍神温泉がある田辺市には12湯のうち4湯が入っていることから、他の温泉地とも横の連携を取りながら熊野古道をはじめとする観光素材を結びつける要(かなめ)となることを宣言します」と龍神温泉宣言を行い、採択された。
サミットに先駆け9月30日には、12湯をアピールするヒノキの湯桶を12個作成し報道機関に発表。今後、各旅館ホテルのフロントなどに設置する予定になっている。
(トラベルニュースat 21年10月25日号)
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