中小旅行社の事業拡大支援 ANTAと全旅(1) 「全旅マルっとペイ」4月から提供開始
長引くコロナ禍により、団体旅行の取り扱いをメーンにしていた中小旅行会社の事業を支援しようと、一般社団法人全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)と全旅(中間幹夫社長)が4月から新サービスを打ち出した。前者は学校団体に特化した補償制度、後者はMICEなど多人数参加の行事の運営管理を自動化するシステム。教育旅行をはじめ、法人や地域コミュニティとの関係性が深い中小旅行会社の特性を後押しし、事業拡大を後押しする。
大人数行事の運営管理自動化
全旅が4月1日からスタートさせたのは、修学旅行やMICEなど大人数が参加する事業を主催または受注した旅行会社向けの新サービス「全旅マルっとペイ」。
全旅マルっとペイは、不特定多数が参加するMICE、修学旅行、町内会行事に対して、申し込み受付から集金、参加者管理まで一括でできる、運営管理の“ワンストップ”システム。中小の旅行会社が得意としてきた団体旅行の市場が縮小していく中、今後MICEなどに積極的に取り組みたいという声に応えようと、全旅が新しく開発した。
![全旅マルっとペイ](https://www.travelnews.co.jp/img/2022topnews1.jpg)
「全旅マルっとペイ」の機能を説明するチラシ
申し込みフォームを自動生成しウェブで申し込みを受け付けるほか、参加者リストの作成や入金状況管理などを自動化。カード決済やコンビニ、ペイジー決済、キャンセル料徴収、返金など決済と入出金管理もシステム上で行える。
また、ウェブチケットの発行、アンケートの実施、領収証発行といった機能も付加し、マルっとペイ導入で多人数が参加する様々なシーンの運営管理を簡素化、効率化することができる。
サービスの利用は旅行業登録を行っている事業者であることが条件で、初期導入費用は無料。システム利用料は1・48%で、システム手数料として1人あたり150円(参加者負担も可能)。
全旅では「旅行会社の皆さんに割安で使っていただけるよう開発いたしました。MICEだけでなく、大人数の参加者からの集金が容易という特徴を生かし、様々な場面で使っていただきたいと考えております」としている。
システム利用の申し込み、問い合わせはマーケティング統括部問い合わせフォームhttps://www.zenryo.co.jp/contact/から。
(トラベルニュースat 2022年4月10日号)
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