観光復興の狼煙あげる 全旅連青年部22年度総会(1) 宿の日(8月10日)に各地で花火
全旅連青年部(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部、1100部員)は4月13日、東京・永田町の全国町村会館で2022年度総会を開いた。また、翌日は自民党国会議員に対し、コロナ禍対応で継続的な支援を求める150人規模の陳情活動を行った。昨年就任し任期2年の折り返しにあたる総会で、星永重青年部長(福島県会津湯上温泉・藤龍館)は「コロナ禍の厳しい状況のなか、オンラインではなく、やっと皆さんと会えました。この1年、しっかり団結して各地域で頑張って乗り越えてきた賜物です」と労いと感謝の気持ちを述べた。
コロナ禍からの経済の復興をけん引
今期、星部長はコロナ禍への対応と同時に、活動スローガンとして「観光を日本の基幹産業にKeep Trying」を掲げ活動している。目標を実現するために5つの方針として▽基幹産業として日本経済をけん引する政策提言▽自立した組織体制の強化▽流通販路における多様性の拡充とマッチングの提案▽雇用維持をはじめとする宿泊4団体、他業種との連携強化と事業展開▽IT戦略時代に適した広報活動―に担当委員会を設け取り組んできた。
星部長は「依然として厳しい状況ですが、ウィズコロナからポストコロナのタイミングに来たと思っています。時間と空間を売る観光にとって、人流を奪われたことで失われた2年間は大きな損失です。しかし今年、青年部は復興の狼煙を上げたい」と話し、8月10日の「宿の日」に花火業界と協力して全国各地で花火を打ち上げる計画を紹介。「多くの人の心を元気にするイベントにしたい。できる限り多くの地域で狼煙を上げたい」と参加を呼びかけた。
また、コロナ禍で2021年は延期した「宿フェス」を、23年2月に東京ビッグサイトで開催することも紹介した。
「全国の旅館ホテルの若旦那、若女将がプロデュースする宿と旅の博覧会を一般消費者を対象に実施します。こうした取り組みも含め、コロナ禍からの経済の復興をけん引し、日本の観光を基幹産業に押し上げたい」と意気込んだ。
(トラベルニュースat 2022年4月25日号)
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