楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

地元密着・分散と集中に舵切り船出 近畿日本ツーリスト関西・三田周作社長(3)

地域の課題に同じ目線で目を向ける

―御社が言われる「地元密着」とは何ですか。

今、各地域ではそれぞれ課題を抱えています。我々は、そうした課題を解決するソリューションの会社にならなければなりません。例えば吉野では、パーク&ライドを私どもで行い、多くの方がスムーズに桜を見学できるようになっています。地域の課題に同じ目線で目を向けることが地域密着です。

これは法人セールスや学校セールスでも同じです。そのためには相手を良く知る、地域を良く知ること。店頭もそうです。お客様を覚えることです。顧客データがあり、顧客が利益を得るシステムを持つ一方、ヒューマンタッチも大切です。両方を使って、知るということと覚えるということ。それが密着のキーワードだと思います。

―OTAが台頭する中でリアルエージェントは何をすべきでしょうか。

「人」が1周遅れで先頭に立ったと感じています。店頭部門では商品ではなく「あなたから買いたい」という時代になってきました。私自身が昔からやってきた団体営業でもMICE、スポーツ、インバウンド、地域誘客など市場環境が大きく変わる中で人に回帰してきたと感じています。やはり人づくり、人を育てるということです。

あと一つは、安心安全です。「シートベルト付きの海外旅行です」と、我々に申し込みいただくと安心安全が担保されることを訴えていく必要があります。ただ、安心・安全は無料だという意識は根強いので、そこにどう価値を付け、フィーをいただけるようにしていくかが課題ですが。

(次の記事)地元密着・分散と集中に舵切り船出 近畿日本ツーリスト関西・三田周作社長(4)
(前の記事)地元密着・分散と集中に舵切り船出 近畿日本ツーリスト関西・三田周作社長(2)

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
海と生き海を守る三重鳥羽の旅

鳥羽市の基幹産業である漁業、観光業が連携を図り、漁業者と観光事業者が抱える課題を出し合って...

蒙古襲来750年・歴史とロマンを感じる長崎県壱岐・松浦

時は鎌倉、大陸から元が日本へ侵攻した一度目の蒙古襲来(元寇:文永の役)から今年で750年。...

個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ