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「エースホテル」が初進出 京都市・新風館に今夏開業

京都市中京区の旧京都中央電話局跡地にある商業施設「新風館」。NTT都市再開発(東京)が再開発計画を進めていたが新型コロナウイルスの影響で、当初今春開業予定を延期に次ぐ延期で、今夏ぐらいに開業する模様だ。アジア初進出の「エースホテル京都」をはじめ、ミニシアター、関西初進出店舗や新業態のショップ&レストランが入居する。京都の新たなランドマークとして地元をはじめ観光客らの交流拠点を目指す。

新風館は京都市指定・登録文化財第1号である旧京都中央電話局の建築物を一部保存・改修。商業施設として2001年に開業。16年まで営業し、17年から今回の再開発計画に着手した。「『伝統』と『革新』の融合」というコンセプトと名称の新風館はそのまま新施設に受け継いだ。

新生・新風館は敷地面積約6384平方メートル。旧京都中央電話局の一部を再生活用した保存棟(地上3階地下2階建て)と新築棟(地上7階地下2階建て)の2棟で構成する。延床面積は約2万5537平方メートル。

外装デザインは世界的な建築家の隈研吾氏。ルーバーや木組みを多用し、京都の街の景観との調和に配慮したデザインとしている。

そして、核施設となるのが「エースホテル京都」だ。保存棟と新築棟の上層部分の計延床面積約1万8300平方メートル。客室数は213室。ギャラリー、ジム、コーヒーショップに加え、ルーフトップバー、レストラン3カ所を備える。バンケットルームやミーティングルームもあり、婚礼やイベントも行う。

「エースホテル」は1999年アメリカ・シアトルに1号店をオープン。以来、デザイン性やコンセプト「East meets West」が世界中のホテルに影響を与え、世界中に多くのファンを持つという。

ホテルのデザインは…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2020年5月25日号)

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