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クイーンメリー2に乗る-上流社会を彷彿とさせるサービス

再生キュナードのフラッグシップ「クイーンメリー2」(以下QM2)は、フランスのアトランティック造船所で建造されました。総トン数は15万トンで「クイーンエリザベス2」(以下QE2)の約2倍で、完成当時には世界最大のクルーズ客船でした。

キュナード社を傘下に収めたカーニバルグループの総帥ミッキー・アリソン氏は、QM2の建造に際して、QE2の建造に携わった技術スタッフを集め、伝統あるキュナードのコンセプトに基づく船として設計するように依頼したと言います。その結果QM2は、カーニバルクルーズのファンシップとはまったく違った英国風の重厚な船としてでき上がりました。

多くの現代クルーズ客船が、船内に等級差のないモノクラスなのに対し、キュナードはクルーズ仕様にして完成させたQE2では若干の等級差を残しました。それがレストランです。上等級の船室の乗客用に特別のレストランを設けて、よりよいサービスと食事を提供したのでした。

そしてQM2も同様のコンセプトにしました。上等級客にはプリンセス・グリルやクイーンズ・グリルの2つのレストラン、それ以外の乗客はブリタニア・レストランでの食事です。上等級の2つのグリルは見晴らしの良いデッキ7にあり、ゆったりとしたテーブル配置となっていますが、規模は比較的小さくてコンパクトです。一方ブリタニア・レストランはデッキ2と3にわたる2層吹き抜けの立派なレストランで、QM2の初代船長が最もお気に入りの公室だったそうです。かつての大西洋横断航路の定期客船の豪華ダイニングルームを彷彿とさせるような立派な作りです。最初の晩、ここでの夕食をとったときには、安い方の客室をとって良かったと思ってしまいました…

(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)

(トラベルニュースat 2019年7月10日号)

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