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「フェリーたかちほ」登場 神戸―宮崎航路に新造船

トロピカルムードあふれる宮崎は、かつては新婚旅行のメッカでした。日本で長距離フェリーが現れた約50年前、いち早く関東から宮崎へのフェリールートが登場した背景には、そんな当時の事情がありました。関東からの航路に続き、関西から宮崎へのフェリールートも開設され、最盛期には神戸・大阪・貝塚からの3ルートに5隻ものカーフェリーが就航していました。

しかし、航空機の国際航路網が整備されると、新婚旅行も海外旅行へシフトし、宮崎航路を利用する旅客数は激減。航路も次第に減り、今では神戸から宮崎への1航路が残るだけになりました。

その航路に久々の新造船が4月に登場しました。船名は「フェリーたかちほ」。姉妹船の「フェリーろっこう」は10月に就航する予定で秋からは新造船2隻でのデイリーサービスとなります。

この姉妹船も、最近の他の新造長距離フェリーと同様に、トラック輸送に軸足をおく夜行フェリーとして造られましたが、乗客が船旅を楽しむのにも十分な配慮をした造りになっています。船内デザインを担当したのは故笠井統太氏で、船を愛する人ならではの内装になっており、彼の遺作とも言えます。

日本の長距離カーフェリーは、乗船すればあとは寝て到着を待つだけという船が多かったのですが、最近の船は違います。展望浴場で汗を流し、美味しい食事を楽しみ、そして広いラウンジで語らい、デッキに出れば心地の良い潮風を浴びながら満天の星を眺めることもできます。そしてゆっくり眠ると、目的地が目の前に広がります。すなわち移動過程自体が、旅の中の楽しい時間を構成しているのです…

(池田良穂=大阪府立大学名誉教授・客員教授)

(トラベルニュースat 2022年9月10日号)

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