楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

講釈師が語る一休さんの八 将軍から屏風の虎退治を

自然と周建の才知の噂が立ちましかたら、遂には三代将軍、義満公の耳にまで入りましたので「うん、面白そうなやつじゃ、呼んで参れ」今度は義満の居る、鹿苑寺即ち金閣寺にへ、将軍の前に召し出された、像外和尚はもう、そわそわしております、下手なことをすれば、腹を切らされるかも知れません、が周建は澄ました顔です、ところへ将軍義満が上座へどっかと座りまして、

「その方が、才知に溢れておる、周建と申す者か?」「はい左様でございます」「年はいくつじゃ?」「はい、八つでございます」「うん、賢そうなものじゃ、今日は他でもない、あの屏風の虎を見よ。あれば度々、屏風から飛び出しては家来を喰らうてしまい、手に負えん。其の方の知恵であの虎を捕らえてくれんか?」「はい、容易いことです」「それなら、やってみぃ」「では、御家来の中で力自慢の方のお力をお貸し願いたい」「うう、これ蜷川出て参れ」それへズイっと進み出たのが、蜷川新左衛門。

「ははっ!では周建殿、手前がお手伝い致しましょう」「ありがとうございます。では早速此の虎を追い出してください、それから捕まえましょう!」「…え?いや…」「虎を追い出して下さいまし、そうすれば私が必ず捕まえしましょう」「…え?あの…」

蜷川新左衛門はどうしていいか分からずに戸惑っておりますと義満が

「新左衛門、もう下がれ」「…何しに出て来たんや。ははぁ!」「これはほんの小手調べ。時にお主は父の子か母の子か?」…

(旭堂南龍=講談師)

(トラベルニュースat 2020年10月10日号)

続きをご覧になりたい方は本紙をご購読ください
この記事をシェアする
購読申し込み
旅館ホテルの事業再生
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
湯どころ北陸流ウィズコロナの旅石川山中編

“ウイズコロナの旅”を推進する北陸を紹介する今回の石川県山中温泉の魅力にスポット。未だ制...

湯どころ北陸流ウィズコロナの旅石川山代編

“ウイズコロナの旅”を推進する北陸を紹介する今回の石川県山代温泉の魅力にスポット。未だ制...

三重鳥羽から始めるウィズコロナの旅

東京や関西などの緊急事態宣言が6月20日にようやく解除された。引き続き感染予防の徹底は求め...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。20年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ