「心のバリアフリー」船舶にも急務
18/06/15
「心のバリアフリー」「ユニバーサルデザイン」「障害の社会モデル」を鉄道、航空、ホテル、旅館など観光産業を舞台に見てきましたが、まだ船舶は覗いていませんでした。
海上交通における船舶については国土交通省がまとめたバリアフリーマニュアルがあります。バリアフリー化の効果としては、高齢者、障がい者の社会参加が促進されることです。そこに「どこでも、だれでも、自由に、使いやすく」というユニバーサルデザインの考え方が加味され、すべてのお客様に利用しやすい施設が実現していくのですが…。
しかし船舶は、鉄道などと比較して用途・船種により多種多様であることや波浪による揺れなど特有の要因が存在していることから、お客様が自力で、安全、円滑かつ快適に移動することが困難な場合が多くあります。そのため乗船するすべてのお客様を想定しての対応はできません。これでは「人は海までは行くが、船には乗らないだろう」となりかねず、心のバリアフリーは船舶にも必要とされます…
(喜山光子=公益財団法人日本ケアフィット共育機構)
(トラベルニュースat 2018年6月10日号)
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