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欧州の“当たり前”が解決策に

世界で「当たり前」の民泊とは、どれくらいの市場となっているのだろうか。まず、何かと話題になるairbnb発表の数字をおさらいしよう。

2017年8月の発表では、全世界での登録物件数が400万件を突破。これはマリオット(115万室)やヒルトン(79万室)といった巨大ホテルチェーンを上回る規模である。また、累計利用者は2億人を超え、世界中で毎晩200万人がairbnb掲載物件に滞在しているという。

では、都会民泊ではなく農泊(農村民泊、カントリーサイドステイ)は、どれほどの市場となっているのだろうか。民泊はもともと農泊からスタートしている。フランスのバカンス法により強制的に長期休暇を取らざるを得なかったことにより、自宅ではないところで長期間過ごす、いわゆるロングステイ需要が起こり、結果、地方の別荘(空き家)に滞在することになったと言われている。

フランスの民泊組織であるジットドフランスによれば、フランスの農泊利用者は年間2870万人泊にもなっており、大きな宿泊市場を形成している。また、そのうちホームステイ型のB&Bは2割程度で、空き家活用の別荘型が伸長しているという。

ヨーロッパでは当たり前の農泊は、日本国内においても空き家増加の地域課題を解決し、今後増加が見込まれる地方へのインバウンドの受け皿にもなり得ると期待される…

(百戦錬磨・観光創生班)

(トラベルニュースat 2019年6月10日号)

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