懇親会の振る舞い
旅館ホテルの大阪案内所が集まった懇親会に出席していた大手旅行会社営業本部のトップが自ら名刺を配り、あいさつまわりをしていた姿に、その旅行会社のやる気を感じたことを以前、この稿で書いた。
諸々の会合の後に開かれる懇親会では、いろいろな場面に出くわす。大手旅行会社の協定旅館連盟総会後の懇親会ではこんなことがあった。
旅行会社の社員が、旅館ホテルの参加者と懇親を深めずに社員同士で固まって話にふけっていたことがあり「何のために参加したのかわからない。この総会には二度と来ない」と憤慨している旅館経営者がいた。
旅館ホテル側にとって懇親会はセールスの場だが、旅行会社側にはそう思っていない社員がいるようだ。団体客にあふれ、「客を送ってやっている」とふんぞり返っていた時代の名残りなのだろうか。そんな時代はとっくに終わっていて、懇親会でこそ情報を交換し協働への気運を高めなければならないはずだ。
つい最近、近畿案内所連合会主催の懇談会が開かれ、全旅協や大阪府旅行業協会の関係者が招待されて交流を深めた。旅行会社、案内所を問わず熱心に動き回り、両者の会への熱い思いが伝わってきた。
年末年始にかけて会合は多くなる。あちこちで交流を深めて実りある仕事につながることを望みたい。
(トラベルニュースat 17年12月10日号)
- “便乗員“より添乗員(25/12/12)
- 地元商店と一緒に誘客(25/11/27)
- 車窓越しの交流で集客(25/11/13)
- 町の本屋さんから学ぶ(25/10/28)
- リアリティが名作を生む(25/10/14)
- 万博会場で示した決意(25/09/26)
- 動いてナンボが観光人(25/09/12)












