楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

コロナ一色も…全集中で倍返しだ 紙面から選ぶ2020年観光番付(2) Go Toでも道半ば

分断を是正、交流促す

 それでも観光業界を下支えすることで、地方経済を動かそうというのがGo Toトラベルキャンペーンだった。ただ「全国津々浦々まで経済効果を行きわたらせる」ため全国一律の事業としたことや、開始はコロナ収束後とされたため5月、6月と先が見通せない状況が続いた。

 そこでGo Toトラベルキャンペーンの開始を待っていたら地方は持たないと都道府県や市町村などの自治体が動いた。本紙ウェブ版を中心に、県民割、市民割り宿泊プランの記事を日々書いてきた。どれも反響が大きかったけど、最初に掲載したのは山形県の県民県内宿泊割引プランだった。

 山形県では4月末に県民割の補正予算を承認していて、東京、大阪などを除いて39の県で緊急事態宣言が解除されると翌5月15日から県民向けキャンペーンをスタートさせた。その後、山形県の取り組みは全国に広がっていった。

 Go Toトラベルが制度設計の段階で全国あまねくを理念としたことでなかなかスタートできなかったのを、事業開始のスピード感や、地域の感染状況に配慮しながら実施した県民割が地方経済を支えた功績は大きかった。しかも、感染拡大地域から誘致しない方法だったため、キャンペーンに対する批判はなかった。

 ただ、県民割の制度設計に関しては、同一県内の観光事業者の平等性を阻害させてしまった側面はあったと思う。取り扱いが大手旅行会社やOTAに偏重し、旅館ホテルの直申し込みも可能としたことで、地元の中小旅行業者が蚊帳の外という県もあった。地元密着で長年培ってきた旅行会社と住民の関係を分断しかねないという声も少なくなかった。

(トラベルニュースat 20年12月10日号)

(次の記事)コロナ一色も…全集中で倍返しだ 紙面から選ぶ2020年観光番付(3) ニューノーマル下の新形態
(前の記事)コロナ一色も…全集中で倍返しだ 紙面から選ぶ2020年観光番付(1) 感染防止と経済の両立

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
蒙古襲来750年・歴史とロマンを感じる長崎県壱岐・松浦

時は鎌倉、大陸から元が日本へ侵攻した一度目の蒙古襲来(元寇:文永の役)から今年で750年。...

個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ