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旅行客の目線で商いを

21/11/10

インターネットを抜きにしては語れない世の中になって久しい。あらゆる産業がインターネットを念頭に置いた構造に置き換わってきている。同時に価値観も変わっていくなかで、観光業界はまだまだその認識が低いように思える。例えば我々の業界では客室の広さを「畳」で表現しているが、畳のない家庭が増えているなかで10畳、12畳と表現して、旅行者に伝わっているのかどうか。まだ畳のわかる世代がいるところはいいが、今の若者には「畳」の表現よりは「平方メートル」の方がわかりやすいように思える。

コロナ禍ですっかり減ってしまった団体旅行にしても、宴会が華やかりしころには、日本酒のお銚子を上げ底にし、ひどいところでは水を混ぜていたところもあった。本数を増やして売り上げにつなげた結果、旅館で飲む日本酒はまずいとされ、日本酒自体が世の中で敬遠されることにもつながったという説もある。

翻って現在の宴会では、この地域でしか飲めない特別な日本酒を勧めた方が多少料金は高くても買ってくれるのが今の旅行客だという。その方が旅行会社、旅館、旅行客の三方良しになるという。いくらインターネットの社会が進んでも、業界本位ではなく旅行客目線で正直な商いをしていれば、支持される業界として認知されるのではないだろうか。

(トラベルニュースat 21年11月10日号)

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