楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

多忙になる前に点検を

22/06/27

インバウンドの受け入れ再開や観光需要喚起策の全国展開など、本格的な観光リスタートに国も舵を切った。当面は個人客中心かもしれないが、新施策は旅行会社の取り扱いや平日利用の需要喚起にシフトすると聞く。グループや団体需要も期待できる環境になってきたと素直に喜びたい。

しかしながら、コロナ禍の2年半は事業者間の当たり前の商慣習も変えてしまったようだ。すでに、予約レベルでのトラブルが起こっていると聞いた。ある旅行会社が、案内所が休止していたため旅館に直接予約を入れた。電話口でしばらく待たされたあげく「御社は旅行業の登録をお持ちではないので、お客様はお受けいたしますが手数料をお支払いすることができません」と言われた。もちろん旅行業登録はしているにもかかわらずだ。怒り心頭の気持ちを社長宛てにファクスしたそうだ。ほかにも、約款上問題ない期間に人数減を旅館に伝えたら旅行会社へ取消料100%を要求されたといった話も聞こえてくる。

旅行会社の手配ミス、旅館のオーバーブッキングで担当者が機転を利かせ、怒っていた客を逆に大ファンにして送り返したという、さすがプロ同士の仕事という話を遺物にしてはいけない。観光客が動きだした今、現場をチェックしてはどうか。

(トラベルニュースat 22年6月25日号)

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
海と生き海を守る三重鳥羽の旅

鳥羽市の基幹産業である漁業、観光業が連携を図り、漁業者と観光事業者が抱える課題を出し合って...

蒙古襲来750年・歴史とロマンを感じる長崎県壱岐・松浦

時は鎌倉、大陸から元が日本へ侵攻した一度目の蒙古襲来(元寇:文永の役)から今年で750年。...

個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ