過去最高規模で活況 ツーリズムEXPOジャパン’18(2) 旅の地域への貢献・世界観光大臣会議から
持続可能なツーリズムの実現へ 小池都知事も参加
午後に開かれた世界観光大臣会議は「持続可能なツーリズムとツーリズムによる地域への貢献」をテーマに開かれ、短い時間のなか、各国での取り組みが紹介された。
フィリピンからは「地域のあまりに急な成長は、魅力を損ない継続できない」と、今年6月に人気観光地ボラカイ島を閉鎖したことが紹介された。グローバルに競争力のある環境を整備するためで、観光のルールや負荷をかけない設備を整えた上で12月には閉鎖を解くことにしている。
ブータンからは「観光は人や文化、環境にマイナスの影響がないよう慎重に発展させている」と報告があり、課題には観光メリットのコミュニティへの公平な分配と観光の発展によるカーボン排出の抑制をあげた。
タイは、ライフスタイルや生活を見てもらうことで、コミュニティが誇りを持ち、価値を得ることもできるコミュニティツーリズムへの取り組みを紹介。カンボジアからは「ハンティングよりホームステイ」とし、コミュニティが、森林の伐採や野生動植物の捕獲より観光は利益を生むこと、観光の恩恵を理解する教育に取り組んでいることが報告された。
世界観光大臣会議には小池百合子東京都知事も参加し「伝統とイノベーションが隣り合っているのが東京。東京観光の多様化に取り組んでいる」などと発言した。
(トラベルニュースat 18年10月10日号)
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